【岩手山登山】馬返し登山口から焼走り登山口へ縦走ルート*初の単独登山で出会った優しいおじさんに感謝(2015.9)
登山を始めて4年。
初めて単独登山をすることにしました。
選んだ山は父親の故郷である岩手県にある『岩手山』。
父親が岩手に1日だけ帰郷するというのでそれに便乗する形で。
人見知りなわたしが単独登山。
内心ものすごくドキドキでした。
岩手山について
岩手山ってどんなところ?
岩手山は日本百名山のひとつで標高は2038mの成層火山です。
東側から見ると裾野の美しい富士山のような姿。
西側から見るとゴツゴツしたカルデラの壁の荒々しい姿。
見る方向によって違った表情を見せてくれる岩手山は岩手県を代表する山です。
場所・車でのアクセス・駐車場
●場所
●車でのアクセス
※目的地:馬返し登山口駐車場
場所 | 最寄りIC | 距離 | 時間 |
東京方面から | 滝沢IC | 約11km | 約15分 |
青森方面から | 滝沢IC | 約11km | 約15分 |
秋田方面から | 協和IC | 約100km | 約1時間50分 |
●駐車場
場所 | 路面 | 台数 | 料金 |
馬返し登山口駐車場 | 未舗装(良好) | 約150台 | 無料 |
駐車場から200mくらい先にトイレ有り・水場あり |
※2015年登山時の情報です。
岩手山近隣の施設
●コンビニ
店名 | 住所 | 登山口からの距離 |
ローソン:滝沢いずみ巣子店 | 〒020-0611 岩手県滝沢市巣子1218‐2 | 約8km |
●温泉
施設名 | 距離 | 料金(大人) | 入浴できる時間 |
ユートランド姫神 | 12km | 600円 | 10:00〜22:00 (受付21:00まで) |
焼走りの湯 | 20km | 600円 | 平日 9:30~20:30(最終受付20:00) 土日祝日 9:30~21:00(最終受付20:30) |
休暇村岩手網張温泉 | 18km | 800円 | 8:30~14:00 ★2020年7月23日~8月16日は休業 |
おらほの温泉 | 16km | 500円 | 10:00~22:00 |
※2020年7月時点の情報です。施設名からホームページに移動できます。
※他にも温泉施設多数有り。
●道の駅
道の駅名 | 住所 | 登山口からの距離 |
にしね | 〒028-7111 岩手県八幡平市大更第2地割154−36 | 約14km |
山バッジ
場所 | 住所 | 金額 | 種類 |
焼走りの湯 | 〒028-7113 岩手県八幡平市平笠第24地割728 | 忘れました(泣) | 1種類 |
※2015年登山時の情報です。
岩手山登山(計画編)
岩手山登山のルート
こちらの写真がぶたちゃんが持っている百名山の本の岩手山のルート。(加工済み)
ピンクの線が今回のルートです。
今回は①の馬返し登山口から⑨の焼走り登山口までの縦走ルート。
一番人気のあるコースだと思います。
アクセスも良く、駐車場も未舗装ですが広いです。
道も明瞭で技術も特に必要ありません。
ザレ場はありますが危険度は低いです。
8合目より上は木々がなく気温差や強風に注意です。
岩手山登山の山行時間
登り…4時間35分
下り…3時間40分
合計…8時間15分
登り…4時間10分
下り…2時間45分
合計…7時間15分
(休憩…20分)
ぶたちゃんは登りはゆっくりで下りは少し早めなのでそれを考慮した岩手山登山の山行計画にしました。
また、両親に登山口まで送ってもらい、下山予定頃に他の用事を済ませた両親に迎えに来てもらう計画なのであまり山行計画と差がないように練りました。
※山行計画書は必ず携帯すること!
岩手山登山(登山編)
馬返し登山口から八合目避難小屋
6:10頃
9月初旬の岩手の朝は少しだけ肌寒かった。
千葉から約10時間の車移動。
はじめての単独ということでかなり緊張していたし睡眠不足にならないか心配だったが気の許せる両親と一緒ということで移動中ぐっすり眠ることができた。
馬返し登山口に到着したときは気持ちのイイ青空に岩手山の姿も見ることができて気分はとてもよかった。
駐車場で両親と一旦別れてわたしはひとり岩手山登山を開始する。
わたしの緊張が両親に伝わったら心配させてしまうと思い全力の笑顔で手を振った。
登山口から200mくらい歩くと広場があり登山カードを提出。
森の中に入るように進むといよいよ登山スタート。
いつもは彼氏と2人登山。
今回はひとり。
人見知りなわたしは登れるかどうかより、知らない人たちの中にひとりきりな状況にとても不安を感じていた。
樹林帯の中を黙々と歩く。
いつもより花やキノコが目に入る。
旧道と新道の分岐では事前に選んでいた新道を歩くことにした。
1時間ほど歩くと大量の階段に遭遇。
この頃、体力にはあまり不安がなかったのでただただ登る。
樹林帯は暑くあっという間に汗が出てきた。
足元が少し登り辛くなってきたがおかまいなし。
ただただ「あまり人に会いたくないなぁ」なんて思いながら登る。
傾斜はそれほどきつくない。
途中モーツァルトみたいな髪型した花があったので休憩がてら写真を撮る。
まだ緊張しているわたし。
歩くことさえなんだかぎこちない。
7:40頃
登山を開始して約1時間40分。
四合目を通過。
三合目くらいから前を歩くおじさんを追いかける感じで着かづ離れず登る。
まるでストーカーのように。
樹林帯から垣間見える青空が気持ちいい。
今わたしはひとりで岩手山を登っているという感覚に何故か少しだけ自信がみなぎった。
五合目で前をずっと登っていたおじさんが休憩に入った。
後ろから登ってきたわたしがあいさつすると声をかけてくれた。
「いいペースだしいい登り方だ」
わたしはストーカーみたいに登っていたので嫌な顔されるかなぁなんてちょっとだけ思ったりしていたのですごく温かい言葉に安心。
少しの間おじさんとお話し。
わたしは今日がはじめての単独登山だということ。
おじさんはお仕事を頑張ったご褒美に東北の旅をしていること。
おじさんより先に出発することになり
「それではお先に行きますね」
というと、おじさんは
「変な男に声かけられたりしたら、後ろから親が来てますからっていいなね」
と言ってくださいました。
おじさんの優しさと心配りに心から感謝しました。
はじめての単独登山でこんなに素敵な人に出会えてわたしは幸せ者だ。
30分ほど登ると視界が良くなってきた。
樹林帯の登りは苦手だが、こうして視界が開けたときの感動は病みつきになる。
少しだけ青空を堪能した。
再び樹林帯に戻るとなんだか楽しそうなはしごが出現。
こういうのワクワクしてしまう性格。
でも今日ははじめての単独登山ということもありできればない方がよかった。
完全に樹林帯から抜けると火山の注意書きがされた看板が現れた。
外からのなだらかな姿とは違って中に入ると少し荒々しさが垣間見える。
そおいうところ好き。
いよいよ山頂らしきものが見え始めた。
体調も体力も万全。
風が少し冷たく感じた。
八合目避難小屋から岩手山山頂
9:15頃
登山開始から約3時間。
なんとか8合目の避難小屋に到着。
はじめてのひとり避難小屋着w
登ってるときはあまり人に会わなかったけどここにはたくさんの人がいた。
ドキドキがはじまるわたし。
少し離れた丸太を見つけて座って休憩。
避難小屋の方は向けないので岩手山山頂を見ることができない。
緊張するわたしの前にかわいい鳥がとまった。
思わずカメラ片手に立ち上がり鳥の近くへ。
震える手でシャッターをきる。
手ぶれが半端なかった。
10分ほど休憩して早々に出発。
予定時間には余裕で間に合いそう。
避難小屋を少し離れてようやく山頂を見れた。
山頂に向かって伸びるY字の道。
少しざらついていそうな黒い道か少しゴロゴロしていそうな白い道。
その前に不動平避難小屋に寄り道。
ルートをちょっとだけ外れたところに見えたので寄り道。
寄り道できるくらい緊張はほぐれていた。
Y字にさしかかる少し手前でおじさんに声をかけられた。
右手側の白い道の方が登りやすいと教えていただいたのでそちらを選んだ。
登山初心者なので教えていただいたことを実践しがちなわたし。
たしか初めての赤岳のときもそうだった。
岩手山山頂のお鉢。
今回は時間が限られているのでお鉢巡りはなし。
火山な雰囲気が漂う。
回りに目を向けると荒々しい景色が飛び込んできた。
素晴らしい景色に「ふぅー」と息をはく。
10:25頃
登山開始から約4時間10分。
『岩手山登頂』
山頂はガスに包まれてしまったが無事に登頂。
次は是非お鉢巡りと山頂からの景色を堪能したいところ。
ピストンではないためあの心優しきおじさんにはたぶんもう会えないだろう。
「ありがとうございました」と心でお礼を言って下山を開始する。
下山(焼走り登山口へ)
下山はもうルンルンだった。
青い花がわたしの下山を歓迎しているかのように感じるほど。
ものすごい迫力の焼走り溶岩流がみえるとこまで来た。
その近辺でちょうど迎えに来てくれた両親と合流。
自然の景色にとても感動していた。
13:25頃
下山開始から約3時間で焼走り登山口に到着。
焼走りということもあり途中富士山の須走ルートみたいな砂っぽい場所があった。
道迷いのない登りやすいコースだった。
また来るよ岩手山。
今日はありがとう。
まとめ
●このルートは初心者向けでとても登りやすかったです。
●危険箇所も特になくルートも一本道なのでわかりやすく岩手山を登るときはおすすめのルートだと思います。(馬返し登山口からのピストンでOK)
●半分以上樹林帯なので景色は後半に期待
●夏でも山頂近くは風が冷たかったので風雨凌げる服があると良いです。
何度も訪れたことのある岩手県でしたが岩手山ははじめてでした。
そして登山4年目にしてはじめての単独登山。
人見知りなわたしにとっては大きな一歩でした。
初の単独登山で幸運にも優しいおじさんに出会えて感激しました。
もう大丈夫。
単独登山できる!
※登山届を提出して情報収集と計画をしっかり立て、安全で楽しい登山にしましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
少しでもこの情報が役に立てたら幸いです。
ぶたぶたぶた…♡