【会社辞めたい】『人生を捨てない行動』をした後輩
2019年6月29日
どーも。
ぶたぶたぶろぐのぶたちゃんです。
今日は6月最後の出勤日でした。
わたしの会社では退職する人が最終日にひとりひとりに挨拶回りに行くのがお決まりになっています。
まぁ、挨拶に来ないで消えるように辞めていった人もたくさんいますが…。
大抵の人は、清々しい顔をして去っていきます。
この会社を退職できたことが何より嬉しいから当たり前です。
わたしも早くその一人になりたいと思っています。
後輩が会社を辞める
わたしはこの会社に10年以上勤めています。
今日はこの会社で唯一“仕事を一緒に頑張っている”と感じていた後輩が辞める日でした。
正直寂しい気持ちもありましたが、わたしはとても嬉しかったです。
そして、その後輩の『人生を捨てない行動』に拍手を送りたいです。
うつ病になった後輩
まず、その後輩について少し説明します。
後輩は、同じ会社ではありますがわたしとは違う部署で仕事をしていました。
。
わたしはB工程で、後輩はG事務所という感じです。
わたしと後輩は部署は違うけれどそれぞれの仕事を全うし、まるでリーダーのようにお互いの部署をまとめていました。
そしてこの会社への意見が同じで不満をぶつけあってお互いを励ましていました。
わたしと後輩の状況は少し似ています。(わたしの会社内での比較です)
●他の人より多くの作業をこなしている
●他の人より責任感がある
●他の人より作業スキルがある
●他の人より向上心がある
●他の人の分まで責任を負う
●の部分がかなりネックでした。
作業量の多さはお互いスキルややる気でなんとかこなしていました。
しかし、どれだけ仕事をこなしても自分以外の人の責任を負わされ、外部の人や役職のある人間、先輩方に謝る日々に精神的ダメージを負っていました。
もちろんその他にも精神的ダメージを負う原因は多々ありました。
それが毎日毎日積み重なり心が回復する速度が追い付かず後輩は鬱のような症状になってしまいました。
会社には来ていたものの、その表情からは活力が失われ肌もボロボロ。
体は痩せてお昼も持参した少量の食事で済ましていました。
仕事はしっかりこなしていたけれど、ふと気づくとトイレで泣いていたりしていました。
約2年くらい前からわたしは後輩から「会社を辞めたい、辛い」という話をされてきました。
「うつ病のような症状で精神科に通っている」
「会社に行くのが嫌で死にたいと思ったことが何度もある」
「自分の中の責任感だけが会社へ自分を行かせている」
「会社を辞めたいけれど、次の会社が決まるまでは辞めれない。」
後輩は何度もそう言ってきました。
わたしもキツい状況でしたが後輩が人生を捨てる行動をしないか心配でした。
精神的に苦しみながらも後輩は仕事が終わってから勉強して資格を取って、それに関連した就職先の面接を何社か受けていたみたいでした。
もちろんすんなり受かるとは限らず何社か落ちていたようです。
そのダメージもあってか、後輩は会社にうつ病の診断書を提出して3か月休職することになりました。
きっと限界だったんだと思います。
その休職についても
●精神的に弱い
●仕事に対する考えが甘い
●3か月も休んでずるい
●休職するなら辞めればいい
などいろいろな声がありました。
わたしは後輩の頑張りを理解していたのでそんな気持ちは全くありませんでした。
向上心もなく自分のミスに責任を持たない人、何年も何年も成長せずに威張ってばかりの人、根本的原因を改善しようと行動しなかった会社に問題があると思っていました。
休職から帰ってきた後輩の変化
後輩が3か月の休職から帰ってきた1か月後。
彼女はわたしのところに笑顔で駆け寄ってきて
「会社辞めることが決まった!今年の夏には辞める!」
いきなりの報告に最初は驚きましたが笑顔の彼女にわたしはとても嬉しくなって仕事場で2人静かに喜びました。
そして会社を辞めたいと嘆き苦しんだあの日から約2年半後の今日。
彼女がこの会社を去る日です。
わたしのところに挨拶回りに来て、いろいろ話してくれました。
彼女は3か月休職している間に海外へ旅立っていたみたいです。
本当は“もういっそのこと海外で暮らそう”そんな風に思って行ったらしいのです。
(その時点ですごい考えの持ち主だったww)
アジア圏を旅し、ヨーロッパに足を延ばしたそうです。
そこで彼女は日本では味わえない世界観や人間性、景色や文化などに触れ、
「この歳(20代前半)になってこんなにドキドキワクワクするなんて思ってなかった」
「なんていうんだろう心の中から湧き上がる新鮮な感じ」
撮る写真撮る写真が絵になり、接する人みんなが優しかったそうです。
テレビや本でしか得ることができない情報とは違った現実がたくさんあったと言っていました。
実際に行って、肌で感じなければわからないこと。
それもすべて行動しなければわからなかったこと。
感じることができなかったこと。
話してくれた彼女はとても生き生きとしていました。
肌はツヤツヤで、なによりも彼女の目と表情が本当に明るかったんです。
”肌がツヤツヤ・目がキラキラ”そんな表現の仕方を、本やテレビで目にすることはありましたが本当にそうなんだなと身をもって実感したのははじめてでした。
心から湧き出る不思議なパワーですね。
広い広い世界を旅して後輩の心は完全回復したみたいです。
ちっぽけな会社でちっぽけな心の持ち主たちと過ごしていたことで心が雁字搦めになっていたのかもしれません。
彼女は自分らしく生きる人生を歩み始めたんだと思いました。
『人生を捨てない行動』で彼女はこの会社を離れ、新しい土地で、新しい会社で、新しい人々と、人生の続きを始めることになりました。
人生を捨てない行動をしよう
行動するということはとても勇気がいることです。
精神的に苦しいときはなおさら大変なことで体力もいります。
それでも彼女は人生を捨てるという行動をせずに『人生を捨てない行動』をしたのです。
それが彼女の“苦しかった今”を“希望ある今”に変えたと思っています。
こんなに近くに“今”を変えようと前を向いていた人がいました。
彼女のこれからを応援するとともに、わたしも自分の“今”を変えるために行動しています。
もちろん会社を辞めるということに不安はあります。
30代だし独身だし次の仕事も決めてないし。
今までもその不安があって動くことができなかったことも嘘ではありません。
でもそんな言い訳ばかりつけて動かなければ何もはじまらないし変わりません。
一度きりの人生自分らしく笑顔で生きるために。
今の仕事が辛くて人生捨てるくらいなら今の仕事事捨てようよ!
人生は一度きりだけど仕事は一度きりじゃないし!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ぶたぶたぶた…♡